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第2章

こんにちは、Bookeyへようこそ。今日は、「職業としての小説家」という本を紹介します。

日本文学と言えば、どのようなことがまず思い浮かぶでしょうか?きっと、2017年にノーベル文学賞を受賞した日本人作家のカズオ・イシグロを思い浮かべる人もいるでしょう。また、「雪国」の川端康成や、「ノルウェイの森」の村上春樹が思い浮かぶ人も多いでしょう。実際に、今日ご紹介する本の著者および主人公は後者です。本書では、35年間の執筆キャリアを振り返りつつ、その経験について総括しています。

村上春樹はポストモダンな日本作家であり、現代世界でもっとも有名かつ人気のある小説家のひとりです。彼の最初の小説である「風の歌を聞け」は、群像新人文学賞を受賞しました。1987年に発表された「ノルウェイの森」は、日本語版だけで1000万部以上が売れ、映画化もされました。「1Q84」(2009年)は、日本文学が新しい千年紀に入るための節目とされています。また、2013年に発表された「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」は、発売から7日間で100万部を売り上げ、日本文学史上最も早く100万部を売り上げた書籍の記録を作りました。2009年にエルサレム賞、2015年にデンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞しています。

村上春樹は文学の世界で成功を収めているが、彼は生まれつき才能ある小説家ではなく、また幼い頃から作家になりたいと思っていたわけでもない。彼が小説家に転向する前は、ジャズ音楽が流れるコーヒー、お酒、料理を提供する店を経営していた。彼は30歳を過ぎてから文学界に進出し、その後作家としての人生を始めた。

多くの人は書くことは難しいと言いますが、後半から書き始めた村上春樹は、そうは思わない。彼によれば、誰でもペンを取って小説を書き始めることができる。さらに、才能が少ない人でも、最初の試みでとても良い小説を書くことができると言う。では、文学の夢を持つ人のうち、なぜわずかしか小説家になれないのか?なぜ、ごくわずかしか一生涯の仕事にして、生計を立てることができるのか?「職業としての小説家」で、村上春樹は自分の考えを明かし、35年間の執筆キャリアで最も重要な部分について語り、執筆に対する熱意と長年の忍耐力の秘密を共有している。

これから「職業としての小説家」の本質を3つの部分に分けてお届けし、村上春樹の文学の道のりの浮き沈みを共有します:

パート1:村上春樹の文学的潜在能力はどのように育てられたのか?

パート2:村上春樹はどのようにして小説を書き始めたのか?

パート3:村上春樹は作家としてのキャリアをどのように拡大させたのか?

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